本日3/28日の午前にドル円相場が一気に動いて123円に到達しました。
これは2015年12月以来の水準でキッカケは日銀の指値オペ通告ということです。
ただでさえ、ウクライナ・ロシア問題によるエネルギー資源価格の高騰があるのに更にインフレに拍車をかけるような円安の進行。
他国は物価上昇を抑えるべく政策金利の引き上げを実施している中、日本はいまだに金融緩和の維持。各国の金利差によって動く為替の変動ですから普通に考えれば円安に進み続けることになります。
2022年の初めは116円で始まり1月下旬に113.46の下値を付けてからは上がり続け、現在123円と約2ヶ月の間に10円の上げ幅を記録しています。
ドル円の年間の変動幅は下記の表の通りです。
出典 http://www.forexwatcher.com/statistics01.htm
現在10円ほどですが過去のデータを見る限りはまだ上昇余地はありそうです。
この状況を受けての売りポジション持ちの状況です。
結構な方が損切りをできずに、マイナスのポジションを持ち続けている状況だと思います。
まとめ
超長い目で見れば持ち続けても、為替は上下するものですから戻ってくるかもしれませんが、それが1ヶ月後なのか数年先になるのかは誰にもわかりません。そういう過去のデータも頭に入れつつFXと向き合っていきたいですね。
指値オペとは?
お時間ある人は少しお付き合いください。
ここで円安がここまで進行してしまう指値オペってなんやねん?!って人の為に少し解説してみます。
指値オペとはその名の通り指値(つまり決まった値ですね)で日銀が国債を買い上げるといったものです。
日銀は現在、10年物国債を0.25%の利回りで(国債売りがある限り)無制限に買い上げるという措置をしてます。
ということは10年後の政策金利も0.25%くらいだろうと大衆は予測してしまいます。
それに比べアメリカは政策金利を2%に近づけるべくの政策に舵をきっており、その両国の対応は真逆でこれが今後どういったことになるかは誰も分かりませんが平常運転でいくなら金利差は拡大する為、円は売られる、つまり円安が緩やかに進行するのは至極当然だと思います。
それなのに株価がそこまで反応していないということは市場は円安を歓迎している。円安に動いた方が相対的に見てメリットのある企業の方が多いということなのでしょう。
商品の物価は間違いなく上がっていきますから恩恵を受けれない人達は大打撃ですね。今後の日本社会を生き抜いていく為にも国民一人一人が少しでも賢くなって意見が言える世の中にしていかないと現状は変わらないと思いました。